シティプロモーションの事例紹介

東京都墨田区のスタッフプライド醸成の取り組み

東京都墨田区 報道・シティプロモーション担当

東京都墨田区 報道・シティプロモーション担当

今回のシティプロモーションの事例紹介は、スタッフプライドに力を入れている東京都墨田区役所にお伺いしました。前回は主にインナープロモーションについてお話を伺いまいしたが、今回はスタッフプライドについてお伺いしました。

取材対象者の二人。墨田区役所企画経営室広報広聴担当 報道・シティプロモーション担当の菅沼さん(写真右)と広報専門員の山田さん(写真左)
墨田区役所企画経営室広報広聴担当 報道・シティプロモーション担当の菅沼さん(写真右)と広報専門員の山田さん(写真左)

次はスタッフプライドに関して施策についてお教えください。

 庁内での広報力向上研修はもちろん行なっていますが、プロモーションサポート事業というのが特徴的だと思います。庁内の施策に対して、地元のクリエイターが助言を行なって磨きあげる事業です。こちらの冊子に今までの事業の一部が掲載されています。

この冊子もとてもまとまっていますね。これは誰のための冊子なのですか?

 新規採用の際に応募者に配る副読本です。

墨田区のスタッフプライドについてまとめた冊子の表紙
墨田区のスタッフプライドについてまとめた冊子の表紙。
https://cp.city.sumida.lg.jp/material/files/group/2/saiyou.pdf のページからも読めるので興味ある方はぜひ読んでいただきたい。

採用時の副読本に力を入れているのですね。採用時からスタッフプライドに働きかけているとは本当にすごいですね。もう少し、プロモーションサポート事業についてお教えください。この事業に参加をしたい課はどうやって参加をするのでしょうか?

 毎年、募集をかけて応募をしてもらっています。もちろん、各課の予算を見て、磨けそうな施策があればこちらからも積極的に声がけをします。応募数はまだまだですが、うまくいっている事例も増えてきたので、毎年多くの応募をいただいております。
 クリエイターの人たちに相談して、いい方向に進んでも、担当課がデザインの予算をとっていないため、デザインまでしてもらえないケースもありました。ただ今年度は、私たちの課の執行委任でデザイン費の予算を取ることができたので、各課にデザイン費がなかったとしても、私たち経由でデザインをしてもらえることになりました。

それも先進事例ですね。この事業はどのようなきっかけで始まったのでしょうか?

 当時立ち上げをした職員から聞いた話だと、「自分たちの事業を区報に大きく取り上げてほしい」や「昨年よりもイベントの集客を増やしたい、そのためにチラシを良くしたい」などの相談があったようです。

墨田区のスタッフプライドについてまとめた冊子の中身。大江戸すみだ職人展を担当した文化芸術振興課の河村さんの記事
スタッフプライドの冊子からの抜粋

 プロモーションサポート事業を活用して良くなった事業を担当者の感想とともに掲載。内部資料にしておくのはもったいないくらいの充実した内容です。

最初からうまくいったのですか。

 最初の年は、シティプロモーション担当だけで相談を受けていたのですが、正直うまくはいきませんでした。そのため、外部のクリエイターを活用した方がいいんじゃないかという話になり、今の形になって良い事例が増えています。

地元クリエイターがプロモーションをサポート!チャレンジする事業ごとに、地元で活躍するクリエイターがサポートします。
スタッフプライドの冊子からの抜粋

 地元クリエイターを活用しているのもこの事業ならでは特徴。

シティプロモーションには、このような課をまたいだ連携が必要だと思いますが、部門の壁で悩んでいる自治体も多いです。墨田区ではどうやって、その壁を超えて連携をしているのでしょうか?

 どこの課にも前向きにやる気を持って、課をまたいでも一緒にできる人がいます。「ここの課の事業と連携するには、誰に声をかけた方が良い」という情報が私たちにも溜まってきました。まずは、こういったキーマンに声をかけてから進めていくと、スムーズに進むことが今までの経験からわかりました。

現在はどのような課題があって、今後はどのように展開していくのでしょうか?

 現在は、R4年度に向けて新しい戦略プランを策定しているところです。今までと同じくシビックプライドとスタッフプライドを基本には考えていきますが、新しいプランでは「共創」というテーマで考えていこうと思っております。課題としては、まだまだ区からの一方的な発信が多いというのが実情です。私たちの取組を区民の方達や庁内職員にもっと浸透させて一緒に発信をしていきたいと考えています。