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昨日の岩手県大槌町に続いて、本日は同じ岩手県に二戸市の浄法寺地区を訪問しました。浄法寺地区で採れる浄法寺漆は、透明度や接着力にも優れる高品質というだけでなく、生産量も非常に多く、国内漆の75%を占めるそうです。
今回まず訪問したのは、漆器の販売を行いながら漆塗りの工程も公開する「滴生舎」です。
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ここでは、若手の塗り師の育成も行っており、中はオープンファクトリーになっていて、仕事風景を見ることができます。
続いて伺ったのは、「滴生舎」から歩いて5分ぐらいのところにある「浄法寺歴史民族資料館」です。
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こちらでは、「漆掻き」(後述)や、浄法寺塗りの古い漆器まで見ることができました。この土地にどのように漆が根ざして、人々がどのように漆器を使っていたのかも丁寧に教えていただけました。
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今回聞いたお話で一番驚いたのは、漆の生産方法です。15年から20年かけて育てた漆の木を選び、傷をつけてそこから出てくる樹液を採ります。それを「漆掻き(うるしかき)」というのですが、その技術が昨年の2020年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。さらに驚いたのは、1本の漆からは1シーズンでたった200cc(牛乳瓶一本分)しか採れず、漆を採ってしまった木は伐採してしまうとのこと。伐採するというと、ちょっと残念に思われますが、根の部分は残っているので、そこから新しい漆が生えてきます。伐採した漆の木も有効活用されていました。長い期間をかけた循環です。
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まだここにも書ききれないことがたくさんありますが、次回の取材と合わせて、シティケンのHPでアップをしていきたいと思います。